宇宙の果てのガイドブック2

オールスターに行かなかった人たち(HR/タンパの幕間劇)

JJ:おい、見たかよ、あれ。

Hay:見た!!

JJ:俺たちのキャプテンが、とうとう蛹から蝶になっちまった!!

Hay:シェーンがボストンのロシア野郎といちゃついてた!!

JJ:は? お前どこで何見てんだよ!

Hay:蝶ってどういうことだ?

JJ:明らかにいつもの服じゃなかっただろ!

Hay:……そうだったか?

JJ:俺が見たのはこれ。さっきブロフから送られて来た。

Hay:……なんだよこれ~!!!

JJ:だろ? 南瓜パンツ履いてた俺達の芋王子がバチイケセレブキングになっちまって!!

JJ:俺のカノジョ、まだ付き合って3日なんだけど。

Hay:なんでお前の彼女とシェーンが関係あるんだよ。

JJ:あと二時間もしたら、この写真がネットに出回って、シェーン・ホランダーを紹介してくれ、って言うに決まってるからだよ!!

JJ:ああ、神様。俺って、なんて不幸なんだ………

Hay:そんな女ならお前の方から振っちまえよ。

JJ:お前は自分がジャッキーとラブラブだからって、……あ!!

JJ:それだ!! 

Hay:いきなり何だよ。

JJ:もしかして、ローズにフラれたんじゃねえのか? ダサい男とは付き合えねえって……あの娘の周りって、イケてる芸能界の男がうろうろしてるだろうし。

Hay:はあ!? 天下のシェーンホランダーだぞ!?

JJ:んなこと、俺に言われても。大体、それ以外にシェーンが変わっちまう理由があるか? 俺達ずっと、あいつが素のカナダボーイでいられるように、のびのびやらせてたろ。

Hay:……

JJ:いや、いつかこんな日が来ると思ってたけど、思ったより早かったよな。お前も気をつけろよ。

Hay:俺が!? 何を!?

JJ:ジャッキーだよ。

JJ:ちょっと考えてみろよ。今まではずっと近所のシェーンおじちゃんで、お子ちゃまたち専用の乳母やだったかもしんねえけど、こんな服でBossyに迫られたら、どんな女だってイチコロだ。

Hay:シェーンはそんなことしない!!ジャッキーもな!!

JJ:分かった、分かった。

JJ:まあ、服が変わったところで、中身は同じだからな。

Hay:そうだ。

JJ:まあ、お前もこれからは気をつけてやれよ、あの仕立ての良さそうなイタリアのスーツにお前んちの赤ん坊の涎がついたりしたら最悪だ。……おっと、じゃあまたな、これからジムだ!

「その時はまあ……俺が責任持つよ。」